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3/3福岡市薬剤師会勉強会

福岡市薬剤師会主催の勉強会に参加してきました。

抗がん剤使用されている患者さんをサポートする副作用マネージメントについての勉強会でした。

主な副作用は以下の通りです。

●骨髄抑制

ひどい場合には輸血が必要。化学療法開始して1~2週間で好中球減少して回復まで3~4週間

かかる。そのため治療の際休薬期間が設けられています。 好中球は免疫に関与しているため

これが少なくなると感染症のリスクが高くなります。そのため、初期の感冒症状時に抗生物質を

服用します。 インフルエンザ予防接種を受ける場合には、化学療法2週間前か化学療法終了後

7日以上明ける必要があるそうです。感染予防のために手洗い、うがいをしっかり行うことが

重要です。

●皮膚障害

タルセバ、アービタックスなどの抗EGFR薬は皮疹が出た方が効果出てるとのことでした。

日常のスキンケアを行うことで治療を継続していくことが重要とのことでした。

皮膚障害時には、症状として顔でもステロイド剤の強いものを使用することがあるとのことでした。

症状により内服薬を使用することもあるそうです。

注意点は以下の通りです。

・ステロイドは薄く延ばすようにする。

・亀裂があるときはステロイドで埋めてから保湿を行う。

・保湿は頻回に行う。

・爪周囲の洗浄は、丁寧に行う。(洗いすぎに注意)

・低刺激の石鹸を用いる。

・直射日光を避ける。

・日焼け止めをこまめに塗る

・入浴時にタオルでこすらない。

●皮膚障害(手足症候群)

発赤、腫脹、痛みがはっきりしてる等あったら休薬をする。

手足に負担をかけない。

保湿を心がける。皮膚が若干照かり、ティッシュが張りつく程度。しっかり塗ることが重要。

直射日光を避ける

※休薬すれば1~2週間で回復し、適切な休薬は治療効果を減弱しないとのことでした。

 

●下痢

抗がん剤(例イリノテカン)による下痢症状の対策

・水分補給

・半夏瀉心湯を処方

・高容量ロペラミド治療。最初4mg→2時間ごとに2mg→夜間4時間ごとに4mg

これを12時間後まで続ける。

●末梢神経障害

感覚障害→薬剤性末梢神経障害、手足のしびれ感、手袋・靴下型の感覚障害

機能障害→筋委縮、筋力低下、弛緩的麻痺

自律神経障害→排尿障害、発汗障害、起立性低血圧、麻痺性イレウス

これらに関しては確立された予防法、治療法はないそうです。

症状軽減に用いる薬としてビタミンB1・B6・B12・E、葉酸、抗けいれん薬、リリカ

抗うつ剤(デュロキセチンなど)、パロキセチン、セルトラリン、ステロイド、牛車腎気丸などが効果があるとのことでした。

リリカの使用に関して副作用なく150mgまで増量せずに効果がみられないとのことで中止になるケースも

あるので、150mgまで増量して効果をみて判断するほうが良いとのことでした。

2016年03月03日

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