- 骨粗鬆症とは?
骨のカルシウム量が減って、骨がスポンジのように粗くなり、骨折しやすくなる病気です。
閉経後の女性や高齢者に発症しやすく、ちょっとしたことで骨折が生じ、それが引き金になって体の具合が悪くなり、時には寝たきりになってしまうこともあります。
- なぜ骨のカルシウム量が減ってしまうの??
骨は20~30歳第で最も丈夫になりますが、その後年とともに弱くなっていきます。これは老化に伴い、骨をつくる細胞の働きが弱まったり、刺激を与える運動量が減ったりすることのほか、腸からのカルシウムの吸収を助ける活性型ビタミンDが不足し、カルシウムの吸収が低下することも骨のカルシウム量不足の原因になり、骨を弱くします。
- 骨粗鬆症になるとどうなる??
骨粗鬆症になると、腕の付け根、背骨、手首、太ももの付け根を骨折しやすくなります。背骨がつぶれると、身長が低くなったり、背中が曲がってしまいます。また、太ももの付け根を骨折すると、寝たきりの原因になります。
- 骨を丈夫にするためにはどうしたらいい?
丈夫な骨にするためには血液中にカルシウムをたくさん取り込み、それを骨へ呼び寄せなければなりません。そのためには、しっかりとカルシウムを採ってまずは、血液へカルシウムを送りこむ必要があります。
骨粗鬆症の治療には1日700~800mgのカルシウム摂取がすすめられています。ただし、同時にビタミンDの摂取も考慮するべきだと言われています。ビタミンDは食事からのカルシウム吸収を助ける働きがあります。
- 効率よくカルシウム摂取するためにはどうしたらいいの??
●乳製品
牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品にはカルシウムが多く含まれています。牛乳を飲むと下痢気味になる人はヨーグルトにしたり、牛乳を温めて、少量から飲むなどしてください。
●小魚類
骨ごと食べられる小魚や干しえびはカルシウムをたくさん含んでいます。腸からの吸収率は30%と低いのですが、他のミネラルも多く含み、健康食の代表です。煮干しやめざしを使った食事メニューでカルシウムをたっぷり摂るようににてください。
●海藻類
海水には血液の4倍のカルシウムが含まれています。そこで育った海藻類にはカルシウムやミネラルが多く含まれています。サラダや煮物・酢の物など普段の食事に海藻中心の料理を1品食べるのも海藻類をたくさん摂るコツです。
●野菜類
野菜の中でも緑の濃い野菜、緑黄色野菜にはカルシウムがたっぷりと含まれています。春菊や大根の葉にもカルシウムが豊富ですが、小松菜には沢山のカルシウムが含まれています。小松菜のお浸し1皿で牛乳1本分のカルシウム摂取に相当します。ちりめんやキャベツはカルシウムの吸収が高いとの報告もあります。他の栄養素やビタミンのことを考えると緑黄色野菜は多く摂りたい食べ物です。
●大豆製品
豆腐やがんもどき、納豆にはカルシウムが沢山ふうくまれています。豆腐なら2/3丁、大きめのがんもどきなら1個、納豆2パックなどに含まれているカルシウム量は牛乳1本分に相当します。これらはカロリーも低いのでカルシウムを摂りたいけど、太りたくないという方にはピッタリの食べ物です。
ゴマにもたくさんのカルシウムが含まれており、ゴマだれやゴマ豆腐もおすすめです。
- 尿酸値が高いとどうなるの??
血液検査などで尿酸値が高かったら、痛風の危険性があります。
近頃の食生活の欧米化にともない、血清尿酸値の高い人が多くなってきています。
血清尿酸値が高いと、高尿酸血症になり、放っておくと関節などに激痛を伴う痛風に進行します。
- 尿酸値がどれくらいだと高い?
痛風発作の予防には尿酸値を6.0mg/dL以下に抑える必要があります。
よって7.0mg/dL以上であれば高いと言われる可能性はあります。
7.0→8.0→9.0mg/dLと上がるにつれて痛風発症にリスクが高まります。
- なんでそんなに痛いの??
尿酸は血液中に溶け込んでいますが、量が増えると溶け切らない過剰な尿酸が結晶化して関節に溜まります。運動などをきっかけに尿酸塩結晶の一部は関節液中にはがれ落ちると、それを敵と見た白血球が集まってきます。白血球が攻撃を始めたとき、炎症を起こす物質がでます。これが痛みの原因です。
- 尿酸ってなに??
尿酸とは「プリン体」という物質が体内で分解されてできる燃えカスです。
プリン体は運動したり臓器を動かしたりするためのエネルギー物質で、常に体内で作られています。
エネルギー代謝・新陳代謝により体内で作られるプリン体もあれば、食品から供給されるプリン体もあり、これらのプリン体は主に肝臓で分解され、尿酸になり、一時的に体内に溜めこまれた後、尿や便として排泄されます。
しかし、何らかの原因で排泄と生成のバランスが崩れて体内に尿酸が増えると、高尿酸血症になってしまいます
- どんな人が痛風になりやすいの??
お酒や砂糖入り清涼飲料水をよく飲む。
プリン体の多い食品をよく食べる。
激しい運動をすることがある。
20歳以上の男性。
肥満
ストレスを抱えている。
血縁者に痛風の人がいる。